現世往生という迷い―完全版 三木悟

2021年1月19日

「現世往生」の何が問題なのか? それは凡夫の身を忘れ、聖者になったかのような錯覚を起こさせるからである。「現世往生」説は、素直に来世往生を信じる人々を否定し、迷わせてしまう。素直に信じることのできる人々が少なくなった現代において、浄土真宗の信心を妨げ、破壊してしまうのである。 ――現代における死後の問題、信心、さらには浄土真宗が直面する困難な課題に向き合い、現世往生説を越えた未来の真宗教学を問う!

本書は中外日報社から出版されている「涙骨賞論文 現世往生という迷い」で省略された部分をそのまま載せている、「完全版」となります。

著者略歴
三木悟/ミキ サトル
1955年、東京生まれ。東京都立新宿高卒。1989年、真宗大谷派東京専修学院卒。1995年、真宗大谷派高明寺(横浜市旭区)住職となる。2012年、現代仏教塾を開設。代表となる。所属学会は比較思想学会。主な著書・論文に、『現代仏教塾Ⅰ』(共著・幻冬舎MC)、『涙骨賞論文「現世往生」という迷い』(中外日報社)、「〈帰命とバクティー〉―〈無量寿経とバガヴァッド・ギーター〉における信仰の核心」(『比較思想研究』)がある

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