2020年8月27日
「当流大事の聖教なり」と位置づけながらも、その内容があまりにも鋭く深いものであったため、教団の中でも限られた人びとのみが目にすることのできる聖教であった「歎異抄」。その内容と意味するところを著者が直接に学んだ曽我量深や金子大榮などの師の言葉をふんだんに引用しながら、深い感動を持って浄土真宗の救いを紡いでいく名著。1982年から1990年までの8年間に渡って難波別院でなされた講義を元にしている。
寺田正勝(てらだ まさかつ)
1912年 福岡県に生まれ。大谷大学卒業。同大学助教授、九州大谷短期大学教授を経て真宗大谷派芳永寺住職。2010年6月21日還浄、98歳。著書・『尊号真像銘文序説』/『教行信証信巻序説』/『人間を解放するもの』/『人間凝視』/『真宗のすくい』/『念仏もうすのみ』ほか
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