親鸞『教行信証』を読む 石田慶和

2020年2月16日

昭和52年4月から53年3月までの、大阪朝日カルチャー講座での全24回の講義を書籍化したもの。

日本で最も信徒数が多いと言われる浄土真宗。その宗祖である親鸞の主著が『教行信証』であるが、日本の仏教史上もっとも重要な文献の一つと言われるこの本は、その難解さから市井の人々に読まれる機会は決して多くない。

著者は江戸時代以来の伝統的な宗学からの『教行信証』の視点を一旦離れ、今日の私たちの問題をこの聖典に直接ぶつけて考える立場から、できるだけわかりやすく、中身は専門的に、ときに哲学者の観点も交えながら『教行信証』の要点を明らかにしていく。

一般向けの講義を元にしているため読みやすく、『教行信証』の概略と、その深い宗教性に触れることのできる名著。

石田 慶和(いしだ よしかず)
1928 年京都市生まれ。京都大学大学院哲学学科修了。
京都女子大学、龍谷大学教授として長年教鞭をとる。浄土真宗本願寺派教学研究所所長、仁愛大学学長(初代)を歴任。
著書に『信楽の論理』『親鸞の思想』『宗教と科学・ニヒリズム』『教行信証の思想』(以上、法蔵館)『生きることの意味─現代の人間と宗教』『これからの浄土真宗』(以上、本願寺出版社)など、著書多数。

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