真宗の念佛と信心 土井紀明

2020年3月8日

念仏と信心とはどういう関係か。名号説法とはなにか。疑いはあるままで救われるのか。どうして来生の救いが今の救いになるのか。浄土真宗を求めていく上での大切な論点について、既存の教学の結論に身を委ねるのではなく、著者自らが聖教に向き合って明らかにしていく。「信心をいただく」ことに悩んできた聞法者の疑問と悩みに、誠実に応える良著。

一 真宗信心の原点
二 摂取不捨の真理
三 第十七願はなぜ往相回向の願か
四 第十八願における行信の関係
五 浄土の教えは不可思議の教法
六 本願力回向の行信
七 即得往生をどう理解するか
八 仏恩報謝の念仏とは何か
九 念仏往生の願より発る信心
十 真宗における救済の構造
十一 疑いと信心の関係
十二 なぜ念仏は消えていったのか
十三 名号は如来の直説法
十四 誓約する本願の意図

土井 紀明(どい のりあき)
1945年岡山生まれ。津山高校在学中に仏教に惹かれ、大谷大学へ進学。同大学院中退後、真宗大谷派研修部補導、法務手伝い、インド・ブッダガヤ日本寺駐在僧、鹿児島県薩摩郡下甑村での在勤僧などを経て、尼崎市に家を借り聞法道場「念佛寺」をひらく。現在同寺(西宮市に移転)住職。

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