浄土: そのうけとり方を中心に 稲城選恵

2018年10月1日

「このごろは『浄土』という言葉を嫌がりますね。『浄土』という言葉を使ったら、何か恥ずかしいように思う人も、中にはおりますね。おそらく浄土の受け取り方が誤っているから、そんなふうになっているのだと思います。」

仏教における「浄土」はどこから来たのか。浄土の存在はどのように証明されるのか。キリスト教における天国との違いは何か。これは浄土の源泉を仏教学のみならず西洋の叡智にもたずね、縦横無尽に説き明かす名著であり、浄土真宗の稀代の碩学による歴史的な浄土考である。

本書は平成4年(1992)に西本願寺本山で開催された布教講会の教講をもとに編纂され、京都・探究社より出版されていたもので、この度多くの要望を受けて電子化された。

著者略歴

稲城 選恵
大正6年(1917)6月、広島県安芸郡音戸町(現、呉市)に生れる。昭和20年(1945)龍谷大学文学部卒業。同23年(1948)龍谷大学研究科(大学院)卒業。同26年(1951)本願寺派宗学院卒業。同28年(1953)中央仏教学院講師。同60年(1985)本願寺派勧学。同62年(1987)本願寺伝道院院長。平成3年(1991)宗学院講師
浄土真宗本願寺派光蓮寺前住職。
平成12年(2014)11月18日往生。
『浄土真宗の倫理』『浄土真宗の再興』『大乗仏教の極致としての平生業成』『蓮如上人の生涯とその教学の大綱』(以上、探究社)『蓮如上人のことば』『地獄と極楽 その現代的意味』(以上、法蔵館)『救済論序説』『現代における浄土真宗ということ』(以上、永田文昌堂)など、著書多数

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