2016年8月19日
「罪が見えるということは反省の立場ではないんです。これははっきりして下さい。法に照らされて初めて罪が見えるのです。そこで我々はどうしても聞かなければならない必要があるのです。法に会わずして、人間自分のおかしいことが分かる、そんなあまいものなら苦しみはしません。人間は、私は私でありながら、私が分からない。これが人間存在の本質なんです。」
真宗大谷派の教学者、仲野良俊。安田理深の命日につとめられた伏見専念寺での唯識の会報恩講(1984~87年)。1983年の大谷専修学院報恩講法話「存在と状況」の5編を収録。安田理深という生涯の師への深い敬慕の念を持って行われた法話集。
著者略歴
仲野 良俊(なかの りょうしゅん)
京都市生まれ。1939年大谷大学文学部卒業。同大学講師、1942年ビルマで日本語学校の教師となる。1956年真宗大谷派教化研究所所員。1966年教学研究所副所長就任。北海道教学研究所所長、1981年教学研修所所長。1988年還浄。京都・真宗大谷派專念寺元住職。
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