2016年8月19日
私たちの目線は、「日本仏教としての浄土真宗」という枠に、いつの間にか捉えられていないだろうか? 『Ocean(真宗入門)』で、アメリカ社会に浄土真宗の教義を紹介した著者が、今度は多様化する現代社会の宗教事情やアメリカ仏教の動向を紹介し、グローバルな視点と柔軟な発想でもって布教伝道を実践すべきと訴える。快活なユーモアとともに、凝り固まった視点が解きほぐされる3篇の講演録。
目次
多様化する現代社会における真宗研究・伝道の姿勢―グローバル的視点より―
成長するアメリカ仏教―日本仏教・真宗の未来像となるか?
・カルト的な存在だった仏教
・アメリカ仏教の特性と次代への橋渡し
・アメリカ仏教における五つの特徴
・アメリカに混在する宗教の人口推移
・アメリカに渡った仏教と改宗者
・平等化されている真宗
・実践がアメリカ仏教
・社会のために仏教ができること
・宗派と個人
・現代科学、心理学との関わり
・いま目の前にあることの重要性
・アメリカ仏教の背景
・日本仏教がアメリカ仏教から学ぶ点
真宗を欧米を含む現代社会にどのように伝えるか?
・アメリカ仏教の現状
・多様なアメリカ仏教とその信者
・アメリカ仏教の特徴
・アメリカ社会での浄土真宗
・浄土真宗の大綱
・そのままでいい
ケネス・タナカ(Kenneth Kenshin Tanaka、ケネス田中)
1947年、山口県に日系二世の両親のもとに生まれ、のちに渡米(アメリカ国籍取得)。スタンフォード大学卒業ののち、米国仏教大学院修士課程修了、東京大学大学院修士課程修了を経て、カリフォルニア大学(バークレー校)大学院博士課程修了。哲学博士。国際真宗学会会長、北カリフォルニア仏教連合会会長などを歴任。現在、武蔵野大学教授
『真宗入門』(島津恵正訳、法蔵館、2003年)『アメリカ仏教―仏教も変わる、アメリカも変わる』(武蔵野大学出版会、2010年)など、著書多数
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