キャンパス・カルト回想録 1981年の親鸞会 藤谷徳孝

2014年11月14日

著者は伝統教団である浄土真宗寺院の長男として生まれ、進学した大谷大学で浄土真宗系の新宗教「親鸞会」の勧誘を受ける。共同生活と激しい勧誘活動、統一教会など他の新宗教への「破邪顕正」。著者は伝統教団への反発から親鸞会に強いシンパシーを感じ仲間とともに「宗教戦争」を戦うが、一年で燃焼しつくし次第にそこを離れてゆく。
伝統教団に生まれた著者に、親鸞会での経験がもたらしたものはなにか。カルトとの邂逅がもたらした、不思議な爽やかさを持った「かけがえのない青春の1ページ」。

目次(抜粋)
・遭遇した日のこと
・バブル前夜 「教え」を本格的に聞きはじめた。
・女子部のあの人
・親鸞会にハマる
・バスで電車で全国各地へ
・専任講師になりたいかも
・寺に生まれたこと
・破邪顕正の日々
・「おかしく」なったやつを説得しよう
・顕正戦
・猛然と突き進む合宿
・表情が変わってきた
・親鸞会をやめよう
・色欲もあるだろう?
・少しずつ客観視できるようになった
・カルト巡り
・みんないい人たちだ
・地獄はあるのか、ないのか
・これでいいんじゃないか

著者略歴
藤谷徳孝(ふじたにのりたか)
一九六二年に愛知県の真宗大谷派末寺の長男として生まれる。地元の公立高校を卒業後、大谷大学文学部真宗学科に入学。親鸞会に一年と少し在籍してフェードアウト。大学では幡谷明ゼミに所属。大学院修士課程に進学し廣瀬 杲ゼミに所属。修了後、大谷大学アルバイト職員を経て、一九九〇年に事務職員採用。教務課、学生課、入学センターを経て、二〇一四年六月より校友センター(同窓会、教育後援会担当)に配属となる。


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