歎異抄講述・聞書(一): 序 鶴田義光

2015年9月8日

歎異抄の「序」より、本当の念仏の救いとは何かを明らかにする。信心を賜るとはどういうことか、本当の自己とはなにか。浄土真宗の信仰に悩む人へ読んでいただきたい、従来の歎異抄の解説書とは一線を画した、著者の講義と座談の質疑からなる講義録。

『表面上は怖い。死ぬことは怖い。しかし、死ぬことを恐れる自分を恐れない。だから、「死にたくない」「死にたくない」と言って、苦しみもがいて、のたうちまわって死んでいったって、それで善しなんです。別に念仏称えて安らかに死んでいきたいなんて……、どっちでもいいんですわ。それぐらい自由になるんです。だから悠々と迷っていける。悠々と大らかに迷っていける。迷っていける世界、それを往生と言うんですね。この生死の道を生死のままに、迷いのままに悠々と生きていけるんです。それが往生ということです。それ以外に救いなんてないでしょう。』

著者略歴

鶴田義光(つるた よしみつ)
1960年大阪に生まれる。高校中退、登校拒否などの挫折を経験した末、1980年、順正寺(真宗大谷派)をご縁として、仏法(親鸞の教え)に出遭う。1986年、大阪教育大学卒業。愛知県の養護学校教員となる。

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