真宗佛事の回復 池田勇諦

2014年12月3日

「自分の全人生が仏事であったと見開かれる」とはどういうことか。同朋大学の学長を務め、全国各地を法話や講演で飛び回り、浄土真宗の教えを説く著者の講演録。それは自身の求道の遍歴から始まり、私の死の問題と南無阿弥陀仏の救いを説き明かす。
「お念仏の世界というのは、何か役立つことをいただくのではないのです。間に合うことを教えてくださるのではないのです。さぁとなったら間に合うものは一つも無いということを、ハッキリ教えてくださるのが南無阿弥陀仏です」

目次
・人生全体が「御佛事(おんぶつじ)」
・母の思い出
・祖母の「後生の一大事」
・坊さんになるしかないんや
・祖母が善知識
・「生死」一息の中の事実
・私たちの分別
・死の問題は殺の問題
・自分にとって死とは何か
・死んだらどうなるか
・お釈迦様の「中道の智慧」
・死の縁無量なり
・涅槃を超えて証る
・無常の風が阿弥陀さん
・自力無効「ゼロ」
・間に合うものは一つもない
・「法身」丸裸の自分
・『恩徳讃(おんどくさん)』が歌えな
・『恩徳讃』は自己確認
・『恩徳讃』のこころ
・仏法は聞く時間をこしらえて聞け

著者略歴

池田勇諦(いけだゆうたい)
一九三四年、三重県桑名市に生まれる。東海同朋大学(現・同朋大学)仏教学部卒業。
大谷大学大学院博士課程修了。同朋大学長を経て、現在、同朋大学名誉教授。
真宗大谷派講師。真宗大谷派三重教区西恩寺住職。

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