釈尊を通した阿弥陀仏・阿弥陀如来 吉元信行

2016年7月28日

浄土真宗は仏教とどういう関係にあるのか。釈尊(釈迦)の仏教を知りたいという欲求が高まる中、著者は釈尊の教えと浄土真宗の水路付けを行う必要性が高まっていると考える。
本書は「釈尊の教説は、浄土真宗にしっかり継承されている」ということを、浄土真宗寺院の住職であり長年仏教学の立場で教鞭を執ってきた著者によって、基礎から出来る限りわかりやすく説明したものであり、浄土真宗と仏教の橋渡しを目指した入門書である。

はじめに
第一章 釈尊の生涯
 一、釈尊の前生とマーヤー夫人の夢そして託胎
 二、ルンビニー苑での誕生と七歩遊歩
 三、天上天下唯我独尊
 四、幼年時と青年時の釈尊
 五、四門出遊、出家、苦行
 六、降魔
 七、覚りの座―成道―
 八、梵天勧請
 九、初転法輪と世間への遊行
第二章 釈尊の出世本懐
 一、衆会
 二、光顔巍巍
 三、阿難の質問
 四、釈尊と阿難の対話
 五、出世本懐
 六、過去仏の物語
 七、法蔵比丘の発願(法蔵菩薩)と誓願成就―安楽世界と無量寿仏―
第三章 法蔵菩薩と阿弥陀如来
 一、無量寿仏と安楽国
 二、極楽世界の阿弥陀仏・阿弥陀如来
 三、阿弥陀仏と阿弥陀如来そして真宗の本尊

著者略歴
吉元 信行(よしもと しんぎょう)
1940年大分県生まれ。大谷大学文学部卒業(仏教学)。大谷大学大学院文学研究科博士課程(仏教学専攻)単位取得。日本印度学仏教学会賞受賞(1979年)。大谷大学教授として教鞭を執る一方で、草創期より日本のビハーラ活動(仏教的ターミナルケア)に携わる。
現在、大谷大学名誉教授、真宗大谷派大日寺住職。
主要著書
『アビダルマ思想』『ブッダのターミナルケア』(以上法蔵館)『人間仏陀―仏跡・足跡と思想―』『原始仏教聖典パーリ語入門』(以上文永堂)『ブッダの前生』(共訳、講談社)他多数

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