人間は何を求めているのか: 阿闍世の生き方を通して考える 一楽真

2015年11月15日

「阿闍世がはじめに求めていたのは、地獄に落ちないようにと思ってたわけです。でも最後は地獄に落ちてもかまわないという、そういう世界が開けたわけです。」
人間は何を求めているのか。より良き人生を求めて精一杯に生きながらも、私たちは苦しみ、傷つけ合うのは何故か。著者はお釈迦様の時代に生きたマガダ国の王、「阿闍世」の生き方を通じてその課題に向き合う。生れ出るときに殺されかけ、その後には王である父王を殺し、母をも殺そうとした阿闍世が、絶望の中で釈迦に遇い、そこで触れた真実の仏の教え。
阿闍世が出遇った「本当に生きる道」とはなにか。大谷派の第一線で活躍する著者が平易な言葉で語る、私達が本当に知りたかった仏教の救いの姿。

一楽 真(いちらく まこと)
1957年石川県生まれ。大谷大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。文学修士。現在、大谷大学教授、真宗大谷派宗円寺住職。著書に『大無量寿経講義―尊者阿難、座より起ち―』(文栄堂)『親鸞聖人に学ぶ―真宗入門―』(東本願寺)『四十八願概説―法蔵菩薩の願いに聞く―』(文栄堂)『この世を生きる念仏の教え』(東本願寺)『親鸞の教化―和語聖教の世界―』(筑摩書房)『日本人のこころの言葉 蓮如』(創元社)など

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